ホームシックは悪いことか
僕は普段、入学した大学の都合で大学がある長野県に住んいます。
実家は愛知県にあり、過去のブログでも書いたことがありますが、今は春休みだったので実家にしばらく帰省をしていました。
先日長野県に一旦戻ってきたのですが、その道中ではどことなく寂しい気持ちになりました。
これがホームシックなのかと思い少し考えるきっかけとなりました。
そもそも、「ホームシック」とは、辞書では以下のように説明されています。
・家庭や故郷を離れているものが陥る、ひたすらそこに戻りたがる精神状態。懐郷病。
(広辞苑)
・離れた地に居て、故郷や家庭が恋しくてたまらなくなること。郷愁。懐郷病。
(明鏡)
・家・故国を離れて暮らしているときに起こる病的状態。
(新明解)
共通して言えることは、ホームシックをは家庭や故郷を離れて寂しく思ったり、恋しく思ったりする精神状態であるということです。
それを見てから改めて考えなおすと、僕は全くホームシックであるとは言えませんでした。
寂しく感じたのは、電車に乗っているとき、窓から地元の様子を見ていたほんの数分間のことでした。
その後は全く、そして、長野県に到着してからも全くそのような気持ちになっていないと思います。
しかし、数分間に感じた寂しさが膨れ上がるとそれがホームシックと呼べる症状になっていたのかもしれません。
しかし、長年住み慣れたであろう家庭や故郷を離れるときに、それを寂しいと感じるのは当然のことではないでしょうか。
数年間しか通っていない、小学校、中学校、高校を卒業する時でさえ、少しは寂しくなります。
それ以上に長く暮らしている故郷を離れるときはなおさらではないでしょうか。
実家で暮らしていた人が、突然一人暮らしを始めるのはなかなか大変なことだと思います。
掃除洗濯などの家事すべて、毎日の食事の準備など、実家で家族と暮らしていた時はすべて自分一人でやっていなかったことを、突然一人でやらなければいけないのです。
見知ら地で助けを借りることも無くそれを一人でやるとなれば、大変なことが多く、身体的にも精神的にもつらくなると思います。
さらに、新生活などで、職場や学校などが新しい環境に変わるのも大変です。
このような点から考えると、ホームシックまでの症状とまではいかなくても、家庭や故郷を想って寂しく感じることは、至って普通のことのように思えてきます。
ホームシックは子供っぽいなんて思われたりするのかもしれませんが、それは違うと思います。
ただ故郷と家庭を想っているだけです。
ホームシックというと、マイナスのイメージが持たれることが多い印象ですが、よく考えれば何も悪いことではないのだと思いました。
例え、ホームシックになってしまっても時間が解決してくれるまでのんびり過ごしてみればいいのかもしれません。
それでは、今日はこの辺りで終わりにしたいと思います。